日本通訳協会が閉鎖、金融支援受けられず

各紙が取り上げていた記事です。
衝撃的だったので取り上げました。

11/8 日刊スポーツ より
通訳者の検定試験や育成セミナーなどを実施してきた「日本通訳協会」(東京)が「金融支援を受けられなくなった」として、閉鎖したことが8日分かった。9日に予定していた検定試験も中止する。

 同社は事務所に張り紙し「今般の経済不況の中で金融支援も受けられず、やむなく閉鎖せざるを得なくなった」と説明。電話もつながらない状態になっている。

 9日のほか12月と来年2月に東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、那覇の6カ所で実施する予定だった検定試験は中止するが「受験料が無駄にならないよう努力する」とし、今月下旬に連絡先などをホームページで告知するとしている。

 「就職活動で有利になると思った」という都内の女子学生(18)は9月、受験料1万2000円を支払い、9日の試験を控えていた。同社から6日「閉鎖」を伝えるはがきが来た。「返金はあきらめた。合格するため費やした勉強時間も無駄になった」と肩を落とした。

 試験会場の1つは、同社から試験中止の案内を受けた受験者から問い合わせがあり、閉鎖を知ったといい「電話や電子メール、ファクスで連絡をしたが応答がない」と困惑している。

 同社は株式会社で、1973年創業。英語と中国語の「通訳技能検定」を全国で年2回行い、これまでに約13万人が受験、約3万8000人が合格したとされる。合格者には証書を発行、独自に「通訳士」として認定していた。

 受験料は4000~1万7000円。民間信用調査会社によると、2007年12月期の売上高は1億3000万円で従業員は8人。