絵を指さして!交番に“意思疎通ボード”…外国人らに効果

イメージ 1 迷子や事件・事故の被害者の表情や動作を描いた絵を指さしながら、意思を伝える「コミュニケーション支援ボード」が昨年6月から全国の警察に配備され、効果をあげている。

 聴覚障害者や外国人のほか、動揺した交通事故の被害者から状況を聞き出したケースなど、全国から報告された活用事例は約1200件。警察庁は「警察の対応も早くなった」として積極的な活用を促したいとしている。

 コミュニケーション支援ボードは、財団法人「明治安田こころの健康財団」が2003年8月から、聴覚障害者などのために日常会話をイラストにして各地の駅や商店街に配布していた。

 警察の現場で試験的に使い始めたのは07年から。神奈川県内の約600か所の交番や駐在所に配ったところ、「障害者とのコミュニケーションに役立った」などと好評だったため、同財団は、事故や犯罪被害などの相談や訴えをイラストにした警察専用のボードを作成。昨年6月~12月まで全国約1万2000か所の警察署や交番、駐在所に約2万4000枚を配布した結果、警察庁に約1200件もの報告が寄せられた。

 このうち新潟では昨年10月、警察官が交番裏の路上に座り込んでいた男性に声をかけた際、反応がなかったため支援ボードを見せたところ、男性が「おなか」と「痛い」というイラストを指さし、すぐに救急車を呼ぶことができたという。男性は聴覚障害者だった。

 東京・浅草の浅草寺近くの交番でも昨年7月、日本語のできないイタリア人女性からボードを使って、かばんを電車内で紛失したことを聞き出し、鉄道会社に問い合わせて見つけ出したケースが報告されている。

6月17日17時29分
読売新聞 より

ホームページでも図を使用したコミュニケーションボードを
ほんの少しだけ掲載しています。
さらに追加する予定です。

明治安田こころの健康財団のリンクです。
http://www.my-kokoro.jp/communication/index.shtml
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