中国富裕層誘致へ 医療説明会

NHKニュース 2011年3月3日

日本で医療を受けたいという外国人のために、ことし1月から「医療滞在ビザ」が新たに設けられたことを受けて、中国の富裕層を呼び込もうと、北京で3日、現地の旅行会社や医療関係者を対象に、日本で提供する医療についての説明会が開かれました。
この説明会は、がんの検査や病気の治療で来日を希望する外国人を積極的に受け入れ、医療を新たな成長分野にしようと、日本政府がことし1月、「医療滞在ビザ」を創設したことを受けて、観光庁が開いたものです。北京で3日に開かれた説明会では、観光庁や外務省の担当者が、新たな医療滞在ビザで来日する外国人は、▽これまでの2倍の6か月の滞在が可能なほか、▽最長で3年間、何度でも来日することが可能で、長期間の治療も受けられることを説明しました。また、日本の病院の医師が、外国の患者に提供している治療内容やその料金、それに専門の通訳が常駐していることなどを細かく説明しました。会場には立ち見が出るなど、観光庁の予想を上回るおよそ120人が集まり、出席した中国の医療関係者の男性は「中国の富裕層は金額よりもサービスを重視している」と話すなど、日本の医療に対する関心の高さがうかがえました。