エビデンスに基づく医療をさらに超えて価値に基づく医療が求められるようになる
エビデンスに基づく医療をさらに超えて価値に基づく医療が求められるようになる
Evidence-based to value-based Medicine
1990年代初めごろからエビデンスに基づく医療(Evidence-based Medicine; EBM)が言われるようになり、有効性や安全性について、統計学などに基づいて科学的根拠を明確にすることの重要性が認識されるようになった。しかし、EBMは、医師にとっては重要であっても、患者にとっての医療の選択や、社会にとっての医療政策には、それだけでは十分でなく、EBMを超えて、さらに医療の価値についての評価が必要であることが認識されるようになってきた。価値に基づく医療(Value-based Medicine; VBM)が新たなパラダイムとして出てきた。価値に基づく医療は、世界的な動きであり、日本の医療政策にも大きな影響を与えることになるだろう。