外国人患者も安心医療を 九大病院が認証取得 問診書英文、案内は4言語

2017年04月20日 西日本新聞朝刊

九州大病院(福岡市東区)は19日、外国人患者の受け入れ体制が整っているとして、厚生労働省が推進する外国人患者受け入れ医療機関認証制度(JMIP)の認証を受けたと発表した。九州では国立大病院で初、民間を含めて3件目。「安心して受診してもらえるよう、今後も国際化を進めたい」としている。
 認証制度は厚生労働省の事業で2012年に始まった。一般財団法人日本医療教育財団が、多言語による診療案内や、異文化に配慮したサービス状況などを審査し、認証している。
 九州大病院は15年に国際医療部を設け、取り組みを強化した。通訳を2人配置し、英語と中国語に対応。問診書は英文化し、院内案内は韓国語も含めて最大4言語で表示した。宗教への配慮として礼拝スペースを提供している。16年度は四十数カ国・地域から約600人に対応した。今後は言語を増やし、職員の語学力向上も図るという。
 九州では、福岡記念病院(福岡市早良区)、米盛病院(鹿児島市)が認証を受けている。