山梨赤十字病院に通訳機 外国人患者増加で富士急

2018年6月5日 毎日新聞 山梨
 富士北麓(ほくろく)で増加しているインバウンド(外国人訪日客)のけがや急病に活用してもらおうと富士急行はこのほど、外国人と会話できる通訳機「ポケトーク」を山梨赤十字病院富士河口湖町船津)に贈った。
     富士急グループ富士急トラベルはポケトークの販売代理店で、2月からレンタルを始めている。素早い対応が求められる医療現場で生かしてもらおうと寄贈した。
     山梨赤十字病院の外国人患者数は2015年度が152人、16年度が153人、17年度が172人。中国、台湾、タイ、マレーシアなどアジアからの訪日客が消化器系や発熱を訴えるケースが多いという。
     「ポケトーク」は縦11センチ、横6センチ、重さ90グラム。日本語で話し掛けるだけで音声やテキストで63の言語が翻訳できる。同院の今野述院長は「外国人が安心して医療を受けられる体制を作っていきたい」と話した。
     北麓の医療の中核的機関である富士吉田市立病院や、富士・東部小児初期救急医療センターにも寄贈した。