派遣切り:外国人労働者が抗議の時限スト 日野自・子会社

去年ですが、
外国人の方々の「派遣切り」に対してストライキの記事です。
新聞に掲載されない現実もたくさんあるのでしょうか。

毎日新聞 2008年12月23日 

日野自動車子会社の輸送機器メーカー、ソーシン(埼玉県入間市)の入間工場で派遣社員として働き、契約途中で解雇通告された外国人労働者5人が23日、「派遣切り」に抗議する1時間の時限ストライキをした。今回の不況で派遣社員によるストが行われた例はほとんどなく、5人は「派遣社員を動物扱いするな」などと訴えた。

 5人は個人加盟の労働組合「下町ユニオン」の組合員で国籍はイラン、バングラデシュなど。ユニオンによると、ソーシンの外国人派遣社員は、13人が組合に加入しているという。1月の解雇が決まっている人が多いが、既に解雇された人もいる。日本人女性と結婚し、小学生以下の子供を持つ人も珍しくないという。

 この日は工場の操業日で、昼休みが終わった午後0時40分からストを決行。5人は解雇された元従業員や有給休暇中の同僚らとともに、正門前で「クビにされたらホームレスになってしまう」「今すぐ解雇を撤回しろ」とアピールし、雇用継続を求めた。

 参加したイラン人男性(41)は、日本人の妻との間に1歳の息子がいる。来年3月には2人目の子供が生まれるという。「貯金はゼロなのに、これからどうやって生活すればいいのか。きつい仕事に耐えてきたのだから、もう少し考えて」と怒りをあらわにした。

 ソーシンによると、来月の生産量が今秋に比べ40%以上の減産となり、赤字決算は避けられない見通し。2工場で約320人の非正規社員を約50人にまで減らす計画だ。もともと外国人が多く、削減対象も大半が日系を含む外国人という。担当者は「派遣契約の中途解除もやむを得ない」と説明した。