地球規模の問題解決へ 2月、京大で国際会議 合意形成に情報学を

京都新聞 12月20日

第1回文化とコンピューティング国際会議が来年2月22、23日、京都市左京区の京都大時計台記念館で開かれる。人口、エネルギー、環境など地球規模の問題を克服するには、国を超えた対話を通して、他国文化を理解し合意形成していくことが必要で、情報学が貢献できると考えて企画した。

 たとえば、インターネット上のさまざまな機械翻訳システムや対訳辞書をうまく組み合わせて瞬時に通訳してくれる「言語グリッド」システムを使えば、いつでも、どこでも、誰でも、費用をかけずに国を超えた対話ができる。

 会議では、計八つのシンポジウムやパネル討議、フォーラムのほか、四つの招待講演がある。「医療の多言語支援」では、在日外国人が簡単に病院を受診できるように、受付や問診を機械翻訳でサポートしている事例の発表などがある。「仏教文化とコンピューティング」では、若手僧侶たちをシンポジストに迎え人と人をつなぐインターネットワークと仏教文化とのかかわりを考える。

 参加無料(1月末まで)。申し込みは

http://www.ai.soc.i.kyoto-u.ac.jp/culture2010/