医療観光に「橋渡し役」 外国人患者と日本の病院仲介

2010年8月21日 日経新聞

観光庁は2012年度にも国内医療機関への外国人患者受け入れを推進する
「医療観光コーディネーター」を新設する。言葉の壁など外国人患者と医療機
関双方の手間を減らす橋渡し役を担い、アジア各国富裕層を中心に医療観
光需要の取り込みを目指す。11年度予算の概算要求に関連経費を計上。来週、
発表する。

 コーディネーター資格の取得に際して外国語や医療専門用語などの試験を課
すかなどは調整中。11年度に制度の概要を固める。仕事の内容は外国人患者
に(1)陽電子放射断層撮影装置(PET)による検診を受け入れられる医療機関
(2)内視鏡治療が可能な専門医――などの最新情報を発信・提供。医療機関
選択肢を示す。がん検診や人間ドックを手始めに本格的な治療を視野に入れる。

 医療観光を巡っては日本は医療機関の高い技術水準とサービスを誇りながら
他のアジア諸国に比べて出遅れ気味。窓口の不在がその主因で、政府の対応
の鈍さが指摘されていた。韓国は09年に5万人、シンガポールは07年に55万人
の患者を受け入れている。日本政府も新成長戦略で20年までに医療観光分野
でアジアトップ水準の評価・地位を目指すと明記した。

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先日、医療観光に関するテーマでの講演を聴いてきました。
実際にモニターとして取り入れていた地域の話があったのですが、
安易に留学生を通訳のアルバイトで雇う といった話に
非常に不安を感じました。
医療通訳の養成 等の視点が全く考慮されていない
雰囲気でした。
大きく動いているこの医療観光。
しっかり動向を見ていきたいと思います。