「観光+検診」大阪に来てや…先端医療、中国の富裕層狙う

2010年7月29日 読売新聞

平松市長、トップセールス

 大阪市は、外国人富裕層の観光ツアーに検診を組み合わせた
「医療ツーリズム」の事業支援に乗り出す。中国を訪問中の平松
邦夫市長が上海などの富裕層をターゲットに来阪を呼びかける一
方、8月には庁内に「大阪国際医療ツーリズム研究会」を設置し、
新たなビジネスモデルの構築を目指す。

近年、先端医療を目的に海外での検診を希望する中国やロシア
などの外国人富裕層が増加。各国も顧客獲得にしのぎを削り、
観光庁の試算では、世界の医療観光市場は2012年度には10
兆円に達する見通しだ。
 市内では現在、少なくとも2医療機関が中国人観光客を受け入
れ、がんの早期発見に有効なPET(陽電子放射断層撮影)など
最先端の検診サービスを提供。年内にはさらに数施設が受け入
れを予定している。

 市は「先端医療の集積と豊富な観光資源が大阪の強み」として
おり、医師や観光業関係者らとともに研究会を発足。病院や旅行
会社、ホテルなどの提携による受け入れ態勢を築くほか、課題と
される通訳の確保や、医療事故への対応策も練る。特に、中国人
の需要が高い消化器内科や歯科の分野では、受け入れ可能な病
院をリストアップ。11年度中にも事業計画案を策定する。

 平松市長は28日、上海万博会場で開かれた「大阪-上海友好盆
踊り大会」に参加し、「大阪」を盛大にアピール。30日には、1人あ
たり国内総生産(GDP)が中国トップ水準の深セン(しんせん)で市
長らと会談し、観光など今後の交流促進に向けた覚書に調印する
予定だ。


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いよいよ本格的になってきた医療観光。
TVでもかなり取り上げられています。
2010年は医療観光元年 と言われているとか。
現場はどうなのか、知りたいところです。