タイ大手と医療提携 豊見城中央病院

2011年8月26日 琉球新報

豊見城中央病院(潮平芳樹院長)は25日までに、タイ私立病院最大手、バンコク・ドゥシット・メディカル・サービス傘下のバンコク病院グループと医療提携を結んだ。相互の患者紹介や診療記録などの情報を共有、現地で急病やけがをした県民やタイからの観光客の帰国後の受け入れなどを担う。
 県内では外国人観光客が急病になった場合の対応が課題となっていた。潮平院長は「今後、外国人観光客が増えてくると、急病患者の対応も必然的に増えてくる。旅行中、外国人観光客が急病になっても対応できる体制を整えないといけない」と話した。
 豊見城中央病院は医療ツーリズムの一環として、2010年から中国人観光客のがん検診などを受け入れている。受け入れ態勢強化のため、このほど、中国人と台湾人の通訳スタッフを雇用したほか、病院内に中国最大手のクレジットカード、銀聯カードも導入している。
 潮平院長は「沖縄の地理的優位性は、アジアからの観光客が伸びる要素がある。医療の立場から支援したい」と話した。
 バンコク病院グループは豊見城中央病院のほか、県外12病院とも提携をしている。
英文へ→Tomishiro Chuo Hospital establishes alliance with counterpart in Thailand