外国人の子育て支援へサロン開設 小山市

2012年9月4日 下野新聞

【小山】市内に住む子育て中の外国人を支援するため、市は10月から「外国人ふれあい子育てサロン事業」を実施する。サロンには複数の言語を話せる相談員が常駐し、外国人が子育ての悩みや不安などを気軽に相談できる場の提供を目指す。市は外国人相談室なども開設しているが、子育て支援に特化した取り組みは初めてという。

 市市民生活課によると、市に登録されている外国人数は8月1日現在で計4564人。県内でも登録者数が多い市町の一つで、国籍別ではブラジルが1234人で最も多く、ペルー815人、中国673人などと続く。

 言葉が通じないなど異文化での悩みを抱える外国人は少なくなく、市国際交流協会などに「子育ての悩みを話し合える場所がほしい」との声が寄せられたこともあったという。

 相談員が子育て相談を受けたり、利用者同士が情報交換したりするほか、親子で日本語を学んでもらうなど幅広い支援を行う。開設期間は3年間で、利用状況などから継続するかどうかを判断する。

 問い合わせは同課電話0285・22・9278。