医療機関に通訳派遣 県の事業が本格始動

2014年08月05日 岐阜新聞

 県は今月から、県内10の医療機関に、依頼に応じて医療通訳ボランティアを派遣するあっせん事業を本格稼働した。日本語が不自由な外国人が安心して医療機関を受診できるようにする。
 県内には約4万3千人の外国人が居住。日本語が話せない人も多く、医療機関でのコミュニケーションが課題になっているため、県が2012年度から実証実験を行ってきた。
 派遣するボランティアは27人(ポルトガル語10人、中国語12人、タガログ語5人)。全員が県国際交流センターが実施した登録試験に合格した。通訳時間は1回当たり約2時間で、謝礼は3千円。患者、または医療機関が負担する。
 県環境生活政策課は「今後、利用できる医療機関やボランティアを増やしていきたい」としている。