大阪観光局、訪日客向けにコールセンター 無料で観光・医療情報

2016/12/19 日本経済新聞 電子版




 大阪観光局は2017年春、大阪府内を訪れた外国人客に観光と医療の情報を提供する無料のコールセンターを開く。目的地への行き方など観光案内のほか、医療の知識がある通訳が急病人の症状を聞き取って医療機関を紹介する。滞在中の困りごとを解消し、リピーターの増加につなげる。年間100万人の利用を見込む。
 24時間対応の医療案内は日本語や英語、中国語、韓国語の4言語に対応。外国語に堪能な医療通訳が症状や滞在場所を聞き、医療機関の名称や連絡先を伝える。
 日本語を含め8言語に対応する観光案内は鉄道やバスの乗り換え、遺失物の捜し方を教えるほか、お薦めのイベントや行き先なども紹介する。稼働時間は午前7時~午後11時。
 海外の携帯電話を旅行先でそのまま使う国際ローミングサービスを申請していない訪日客も利用できるように、同局が提供している無料の公衆無線LAN(構内情報通信網)「Wi―Fi(ワイファイ)」経由で通話する仕組みにする計画だ