聴覚障害者救急時に手話通訳者 井原市と矢掛町、4月から派遣

2010.02.23 山陽新聞

井原市矢掛町は4月1日から、聴覚障害者が急病などで救急搬送された場合、消防を通じて搬送先の医療機関に手話通訳者を24時間体制で派遣するサービスを始める。

 井原地区消防組合管内(井原市矢掛町)で発生した場合に適用。聴覚障害者からの通報を消防組合が専用ファクスで受信すると、消防組合が井原手話サークルの手話通訳者に連絡、医療機関や自宅に駆け付ける。

 ファクスでの119番通報は常時利用できるが、手話通訳者の派遣は事前の申し込みが必要。本人以外の緊急連絡先やかかりつけ医、病歴などを申請書に記入し、3月5日までに市や町に申し込む。

 聴覚障害者が搬送された場合、救急隊員や医師に症状を十分に伝えられないケースがあり、県聴覚障害者福祉協会井原支部が手話通訳者の派遣を要望していた。

 21日は同市上出部町の市保健センターで説明会が行われ、市と町の担当者が聴覚障害者とその関係者を前に「万が一の場合でも、今までよりスムーズな意思疎通ができるようになる」と利用の申し込みを呼び掛けた。

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救急時は、まず電話をすることができません。
病院に緊急FAXがきちんと設置してあることも大切です。
聴覚障害者福祉協会井原支部の声が届いたのですね。
他の地域でも実施されると良いですね。

聴覚障害者福祉協会井原支部