中国から健診にどうぞ、MRI検査など観光オプションに…千葉

(2010年5月11日 読売新聞)

3病院 本格受け入れ
 千葉西総合病院松戸市)など医療法人徳洲会グループの県内3病院が、中国からの健診希望者を本格的に受け入れることを決めた。

 日本の健診水準の高さなどを生かして外国人を誘客するメディカル・ツーリズム(医療観光)の一環で、県内の観光資源と組み合わせた旅行商品づくりなどへの期待も高まりそうだ。

 受け入れを行うのは、千葉西総合のほか、鎌ヶ谷総合(鎌ヶ谷市)、四街道徳洲会四街道市)の2病院。

 計画では、提携する旅行会社が募集した健診参加者に対し、脳などを調べる磁気共鳴画像(MRI)検査や、がんの早期発見につながる陽電子放射断層撮影(PET)、胃や大腸の内視鏡検査、乳がんを調べるマンモグラフィ検査などを行う。これらを3病院が連携し、1泊2日で終える内容で、健診には中国人の医師や通訳が立ち会い、結果も中国語の文書で伝える。

 健診で異常が見つかった場合、中国の病院で治療を行う際の紹介状も出す。3病院では当面、金、土曜を検診日にあて、1か月に約60人まで中国からの健診参加者を受け入れる予定。約半年前から北京、上海、杭州でPR活動を実施し、旅行会社の日本観光ツアーのオプションとして希望者を募っており、すでに10人の予約が入っているという。

 千葉西総合の山崎敏憲事務部長は「日本の健診システムは世界的に見ても充実しており、3病院は成田空港からも近い。県内には東京ディズニーランドなどの観光資源も多く、健診後に日本国内を観光することも可能。中国の人たちに日本の医療や病院の水準の高さを知ってもらいたい」と受け入れに意欲を示している。

 県内では亀田総合病院鴨川市)もJTBグループと連携し、中国の富裕層などを対象にした健診受け入れに乗り出している。

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さらに医療観光の波がおしよせています。
在日外国人に対する通訳と、医療通訳
格差が出そうです。