中国から人間ドック 民間企業が態勢づくり

2010年12月11日 琉球新報

豊見城】外国人が沖縄で検診を受けながら、観光も楽しむ医療ツーリズムの受け入れ態勢づくりを進めているTripod(=トリポッド、豊見城市、玉城清酬社長)のモニターツアーで中国・北京からの参加者が来県し、10日、豊見城中央病院付属健康管理センターで人間ドックを受けた。
 沖縄総合事務局によると、県内では旅行会社が国内客対象に医療ツーリズムを実施してきたが、外国人の受け入れを想定したモニターツアーは珍しいという。検診後、豊見城市の赤嶺要善副市長を訪ねた参加者は「検査項目が充実している」「スタッフの応対が丁寧で親切だった」と感想を語っていた。
 モニターツアーは受け入れ側の課題を洗い出すことを目的に、トリポッドと同健康管理センターを運営する医療法人・友愛会の連携で実現。検診を受けたのは北京市にある中国中医科学院の史欣徳教授と友人の謝双陸さんの2人。医師でもある史さんは「ドックでは胃がん検診と一般的に言うが、『がん』という表現にどきっとさせられた。中国人には胃の疾病診断という方がしっくりくる」と指摘した。
 トリポッドに協力してツアーをコーディネートした日中両国の医師免許を持ち、埼玉県内で働く中国人男性は「検診メニューが臨機応変に選べた方がいい。医師の説明には医療知識を有する通訳が必要だ」と課題も指摘した。トリポッドの元田聡取締役は「2回目のツアーも考えている。検査結果の画像を複数の医師でダブル、トリプルチェックができる仕組みなども整えたい」と語った。
 11日、史さんらは同病院付属豊崎クリニックでPET画像診断を受ける。

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医師の説明には医療知識を有する通訳が必要だ」と課題
とありますが、この課題はどの医療観光のグループでも挙げられています。
安易に始めて留学生を活用・・・なんてことにならないといいのですが。