京都市、119番多言語通訳サービス開始へ-外国人観光客らの利便性向上目指す

2013年9月17日 医療介護CBニュース

 京都市は10月1日から、日本語でのコミュニケーションが困難な119番通報者らへの対応を円滑にするため、多言語通訳体制を整備し運用を開始する。民間業者による3者間通話機能などを利用した電話同時通訳サービスを活用する。京都を訪れる多くの外国人観光客や留学生らの利便性向上を目指す。

 多言語通訳サービスで対象とする言語は、英語、中国語、韓国・朝鮮語スペイン語ポルトガル語の5か国語。365日、24時間体制で対応する。市ではこれまで、消防局が作成した冊子や救急現場活動シートなどを活用していたが、同サービスの体制を整備することを通じ、「安心して119番通報を利用することができるようになる」と期待している。

 このサービスは、119番通報の内容をそれぞれの言語から日本語に変換するだけでなく、災害現場で外国人観光客などが言葉の障害により、意思疎通できなかった場合にも救急隊員らを支援するのにも活用される。